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購入の意思が固まったら、まず「申し込み」をします。すると売主側は、資金や支払いに関して問題がないかを確認します。買主側は「重要事項説明」で登記の記載事項、都市計画、契約の解除が行われる場合などの説明を受けます。そして重要事項、売買契約の条文に問題ないことが確認できたら「契約締結」です。今回はその流れに沿って、注意点をお伝えしましょう。
契約は、購入物件に関する細かな説明を聞き、書類に目を通すといった、形式的で地味な作業になりますが、最も重要な部分です。ポイントごとに注意点をお話します。
購入者が申込書に署名押印し提出することで、その物件を購入しますという意思表示をすることになります。
これにより、販売担当者はお客さまの資金や支払いについて最終確認を行い、同時に契約書類の準備に入ります。
通常、申し込みには有効期限が定められ、この期限内に売買契約を交わすことになりますが、万一の場合、申込書の段階では、撤回することが可能です。期限内に、建物や周辺環境などをさらに慎重に検討し、契約を進めるかを判断します。有効期限を極端に短く設定される場合は注意が必要です。
契約に先立ち、購入物件に関する説明が行われます。その際使用するのが重要事項説明書です。内容は、土地、建 物の権利、水道、電気、ガス、排水など建物周り、お金の支払い、瑕疵保険、町会やアフターメンテナンスのことなど多岐にわたります。さしずめ土地・家・街についての取り扱い説明書といったところです。重要事項説明は、宅地建物取引主任者が主任者証を明示して説明することが義務付けられています。
疑問などがあれば遠慮なく質問し、不安なことを残さないようにしましょう。
最近ではゆっくり目を通せるよう、事前に書類を準備してくれる販売会社が増えていますので、契約当日までに質問したい項目にチェックしておくことをオススメします。
売買契約では手付金を払うのが一般的ですが、手付金は買主側の都合で契約を撤回した場合は返金されません。
状況によっては、さらに違約金を払わなければならない場合もあります。重要事項説明をしっかり聞き、納得した上で契約に進むようにしましょう。
契約日については日程調整を行いますが、当日は購入物件に関する重要事項説明に長時間かかりますので、ゆとりを持って臨めるよう準備をしてください。重要事項説明書を事前に預かり、目を通してあっても、販売者側に「重要事項に関する説明をする」ことが義務づけられているので、もう一度、全項目を読み上げ、確認していくことになります。後々まで関わってくる重要な項目ばかりですから、面倒がらずに、一つひとつ確認してください。わからないことは必ず質問しましょう。終了後、「説明を確かに聞きました」という書面に署名押印して、初めて「契約書」を交わすことができます。契約書も、重要事項説明書と同じく、きちんと理解納得した上で、買主さま本人が署名押印します。住宅の売買において「仮契約」というものはありません。もし、仮契約という言葉を使う販売担当者がいたら、申し込みなのか売買契約なのか、しっかり確認してください。
申し込み、重要事項説明、契約と手続きに関するお話をしましたが、会社によっては、ひな形を使って簡単に済ませてしまうところもあるようです。
当社では、設計、施工、販売のすべてのスタッフが想いをこめて、住まいづくりを行っています。その総仕上げにあたる資料が重要事項説明書なので、分譲地ごとに作成し丁寧にご説明しています。ぜひしっかり目を通してください。そして、あなたの住まい、街のことを知っていただければと思います。